「NPO法人 熟年体育大学リサーチセンター(通称:JTRC)」は、熟年世代の健康づくりを学術面や人材育成などで支援する機関で、「信州大学」、「松本市」、「民間企業」そして「市民」が協力してスタートした「産官学民」からなる共同プロジェクトです。
中高年が生きがいをもち、楽しく毎日を健康におくることができる地域コミュニティの形成を目指し、熟年世代への健康指導事業、健康増進活動等を推進しています。
また、JTRCは全国の自治体、団体、病院、民間企業などに対して、信州大学と松本市が企画、立案してきた「信州モデル」を中核に、健康指導事業、普及啓発事業、情報提供事業、人材育成事業など科学的根拠に基づく健康増進事業(EBH:Evidence Based Health-promotion)のノウハウを提供しています。
昔から「老いは脚からやってくる」といわれていますが、熟年体育大学のカリキュラムは、年齢に伴う低下が大きい下半身の筋力の維持と持久力を高めるプログラム(インターバル速歩)を中心に展開しています。もちろん、みんなで“楽しく、仲良く、健康で”の理念で始った熟年体育大学はトレーニングのほかにハイキング、料理教室、パソコン教室、英会話などみんなで楽しめる多彩な文化カリキュラムもそろえています。
健康保険の医療費の増加が国の大きな問題になっている中で、熟年体育大学リサーチセンターが行う長野県松本市の「いきいき健康ひろば」事業に1年間参加した受講者の医療費が、参加しなかった人に比べて平均で約2割少なく、半年間で約2万3000円軽減できたという調査結果がでました。
これからの超高齢化社会に向かって、膨らむ一方と思われていた医療費が、熟年体育大学に参加したことによって削減できるとしたら、個人も国にとっても大きな希望です。
調査対象は調査に同意をした40〜80歳代の受講者166人で、受講前の2004年の後期(10月〜翌年3月)と、受講後の2005年前期(4月〜9月)と後期のそれぞれにかかった医療費の平均額から算出。同じ年齢層で教室に参加しない、2004年後期の医療費が調査対象者とほぼ同じだった松本市の約2,350人の医療費の推移と比較した。(JTRC調べ)
熟年体育大学事業を運営・指導するうえで必要な知識・実技を習得し、事業運営の中心的な役割を果たすスタッフ(シニアスタッフと呼びます)を、4日間の短期集中型で育成する講座を開催しています。